Waitahu river(ワイタフリバー)




Waitahu riverへ

Waitahu riverへ行ってきた。
これがまた南島で5本の指に入ると思うほどの、すばらしい川。
薄緑色のクリアーな水、森の中を瀬と淵が交互に流れている。
水量も釣り歩くにはちょうど良い。
問題の魚は、ブラウンオンリーで、アベレージがバラバラ。
20cmのかわいいヤツが釣れたり、68pのいかついヤツも釣れた。
釣りあげることはできなかったけど、
ゆうに10ポンドを超えるような、目を疑うようなサイズの魚もいた。

Waitahu riverは右岸(下流を向いて)に道があるけど、
ところどころ崩れているので4WD車でも走るのは難しい。
橋を渡った石炭の置き場に車を止め、山ごもりスタート。
歩いて3時間のところにMontgomerie Hutがあり、
ここをベースに3日間 Waitahu riverとその支流を釣り歩いた。

1日目は2泊分の荷物を背負いながら、
Station creekからMontgomerie Hutまでを釣った。
長いプールが連続し、70pクラスのブラウンを各プールごとに見つけることができた。
魚を見つけるのはそう難しくないけど、それを釣るのが大問題。
フライへの反応は超シビア。
魚に近づくだけで逃げる魚。フライを投げる動作で逃げる魚、フライの着水で逃げる魚。
3投流せたらラッキーなくらいに渋い魚ばかりだった。
水のせいなのか、釣り人のプレッシャーのせいなのか、何なのか。
1日がんばって釣れた魚は、
速い流れの中で餌取りしている魚をようやくニンフでかけたのみだった。(66p、7.5lb)


                                

2日目は、パキンと冷えた朝だった。
昼には雲ひとつない青空にジリジリとした太陽が川底まで照らした。
日本的な小さな渓流で、大きな魚を釣ってみようと支流のMontgomerie creekを釣ってみた。
Montgomerie creekはMontgomerie Hutのすぐ前で、本流のWaitahu riverと合流する。
程よいサイズのプールが点在し、河原も歩きやすい。
Kirwang creekまでゴルジェなどの障害はなかった。
良いプールには良い魚がいて、フライへの反応はやっぱり渋かった。
魚のサイズは本流と比べればやや小さいけど、50〜60pクラスの魚がアベレージだった。
右岸(下流を向いて)にマークの付いたトレッキングコースがあるので、
帰りが楽。Montgomerie hutからKirwang creekまではのんびり釣って5〜6時間釣行。

3日目は荷物をまとめMontgomerie hutを後にした。
Montgomerie hutはベットが6台、暖炉ありの古く荒れたhut。
Hut周辺は苔が生えるような湿った森なので薪がなくて河原で苦労して拾い集めた。
あらかじめReeftonの町にあるDOCでHutが使えるかをチェックすること。
Hutの使用料はタダだった。
3日目の釣りは、Station creekの上下5kmほどのWaitahu river本流を釣ってみた。
この辺りがWaitahuのホットスポットのようで、川は釣りやすく、水の色も良く、
68p、8 lbと68p、8.5 lbのブラウンを釣った。


                           ヒレに年を感じる68p・3.8kg

この区間8 lbクラスの魚はかなりいるようで、一つのプールに4〜6尾いることもあった。
餌とりをしていない食い気のない魚がほとんどだったけど、
中にはパクパクと何かを食べている魚を発見でき、チャンスは何度もあったものの、
私には冷たかった。

Waitahu riverはすぐ隣にあるLerry's creekと兄弟のような川で、
水の色、森、魚、どれをとってもよく似ている。
Waitahuのほうが川が大きい分奥が深く、魚も若干大きいようだ。
中でもあそこのプールで見た魚は、みたことのないようなデカさで、
万が一私の竿に掛かったとしても、その魚には歯が立たないことは確かだった。
でも残念だ。
あまり公表したくないないけど、Waitahuのアベレージはすごい。
もしここの魚がセミの季節にガボガボライズして、ドッカンとセミフライに出たら・・・
そりゃ考えただけでも、恐ろしくなる。
セミの季節また行かねば・・・

Waitahu riverは地主もいないので、面倒なパーミッション(許可)をとる必要がなく。
車から歩いて3時間と程よい距離に、快適?なHutがあり山奥の釣りを楽しめる。
良い水、良い河原、いい森、いい魚、文句なし。(サンドフライは多い)
近くにRough,Lerry's,Greyといった有名な川がある中、
Waitahu riverは引けを取らないすばらしい川だった。
こんな出会いがあるから、のんびりぶらリ川探しの旅は面白い。

02年3月27日
Mokihinui riverより



                            Waitahuサイコー!!!



            back to top             back to fishing